ドナドナした話

この話は自分への戒めとして書き残しておきます。

 

数日前の話になるんですが、友達と飲みに行ったんですよ。

 

場所は前々から気になってた四文屋というところ。名物の焼酎梅割りを飲むぞ!と意気込んで入ったんですがこれがほぼストレートなんですが滅茶苦茶飲みやすくて2杯目まではスイスイ飲めちゃう。

 

しかし、いい感じに酔ってきて調子に乗ってきたところで3杯目を頼んだところ完全にデロデロになり、意識はちゃんとあるものの相当な気持ち悪さに…帰り道に限界が来て途中駅のトイレで吐いてしばらく寝てたという惨事。

 

その後電車に戻るも直立できず見かねたお兄さんが席を譲ってくれるほどでした(あの時のお兄さん本当にありがとうございました)。

 

そしてここからが本番、気が付くとそこは誰もいない車内。寝てしまったことに気付き立ち上がって見回すとなんとそこは終点駅。電光掲示板を見ても表示なし。引き返すこともできない。終電終点ドナドナである。

 

・午前0時

財布を見ると所持金2000円ほどだったので終電を過ぎた今帰る手段はない、定期券の適用外なので改札を出てしまうと余計な出費が発生する。そこで私は駅で始発が来るまで待つという作戦を思いついた(多分犯罪なんだけど)。

しかしながら駅に浮浪者が夜中にたむろする事態は鉄道会社にとって好ましくないハズで、どうにか身を隠す場所を探してトイレの個室に籠城することにした。いつでも吐けるし。

・午前1時

駅員さんに見つかり追い出される。やはりダメだった。

一応所持金的には改札を通ってもギリギリ帰れるがやはり余計な出費は悔しい、人生の授業料として泣く泣く支払った。

改札を出ると流石終点駅というべきか、マジで周りは真っ暗。目の前に道が横切ってるだけだった。コンビニも視界になく、ここの住人は帰りにドーナツとコーヒーが欲しくなったらどうするんだろうかと真剣に疑問を抱くレベル。

俺みたいに終点ドナドナされた人向けなんだろうね、タクシーのおっちゃんが出待ちしてて話しかけてきた。どこまで?と聞かれたので答えたら1万はかかるね~wwwとのこと、やっぱりね♂

まだまだ寒い季節なので流石にベンチで野宿は厳しい。どこか屋内でしのげそうなところを探してとりあえず道なりに歩くことにした。道沿いの建物はほとんど閉まってて明かりが消えてて暗くて寂しい。ここの住民は早寝で偉いなぁと思った。

しばらく歩いてファミレスを発見。なんと2時までやってる、おお神よ。そこで一番安いメニューを頼んで1時間も居座って水をガバガバ飲んでる迷惑な客を表面上笑顔で迎えてくれる店員さんがマジで天使に見えた。

・午前2時

ファミレス閉店のため仕方なく外に出る。さっきまで温かったせいでめっちゃ寒い。歯ガタガタ鳴る。そのまま道沿いに進んで行ったけれどマジでなにもなかったので駅まで引き返すことに。本当にここの住民は突発的に夜食したくなったりしないんだろうか、それとも買い置きするタイプなのかなぁ。

反対側に歩いて行ったら意外と駅の(比較的)近くにコンビニがあったので次はそこに籠城することに。商品の雑誌立ち読みして「うまるちゃん可愛い」などと呟く非常に迷惑な客である。

流石にそのまま帰るのは良心が咎めるのでカフェラテ買って退店、自分でもお前の良心安すぎないか?とは思ったけど収入がないので許してほしい。

・午前3時

マジでやることがなくて人気のない道をひたすら散歩。夜のお散歩は何故だか楽しい、心がウキウキする。なんでだろうね、背徳感なのかな。

流石にカフェオレも冷めてきた頃には眠気と疲労感がピークに達してきて、寂しさのあまり脳内で彼女を生成して一緒に歩いている設定で会話(ひとりごと)を始めていた。我ながらヤバイと思う。

・午前4時

始発が来た。家に着いた時にはすでに6時になっていた。そのまま寝て午後の予定に間に合わなかったのはまた別のお話。

 

まとめ:

酒は飲んでも、呑まれるな。